30歳からのプログラミング

30歳無職から独学でプログラミングを開始した人間の記録。

『Software Design 2023年4月号』の「x86やArmって何? 一度は学んでおきたいCPUのしくみ」を読んだ

CPU について学ぶ初歩的な教材としてよさそうと思い、手に取った。
期待した通り、平易な内容で程よくコンパクトにまとまっており、読みやすかった。

gihyo.jp

CPU はレジスタや ALU から構成されること、CPU は01で構成される機械語しか理解できないため高水準言語も最終的には機械語に変換されること、などの初歩的な内容から始まり、命令セットアーキテクチャやマイクロアーキテクチャの話、CPU の性能を引き出すための工夫、などについても扱っている。

既に一定以上の知識を持っている人にとっては物足りない内容かもしれないが、少なくとも自分は読んでよかった。
なんとなくぼんやり理解していたことについて確認したり、曖昧だった部分を整理したりすることが出来た。
例えば、x86 や Arm が CPU の種類を表現する何かだということは分かっていたが、それが「命令セットアーキテクチャ」というもののことだと初めて知ったし、 Apple の M シリーズは Arm であることや、RISC-V という新興の命令セットアーキテクチャが注目されていることなどを知れた。CISC と RISC という分類も初めて知った。

ハードウェアや低レイヤーの書籍は行間が広いというか、「これくらい知ってるだろ、知っていてくれ」と説明が省略されていることが多い印象があるが、本特集はそういう部分がほとんどなくて読みやすかった。

コンピュータや CPU の仕組みに関心があるけど敷居が高くて何から学べばいいか分からない、という人におすすめ。