30歳からのプログラミング

30歳無職から独学でプログラミングを開始した人間の記録。

『UNIXという考え方―その設計思想と哲学』を読んだ

UNIX やそのツールはどのような考えに基づいて作られているのか解説した本。 UNIX が開発されていくなかで培われていった文化や考え方について書かれている。 www.ohmsha.co.jp UNIX が具体的にどのように動いているのかではなく、 UNIX はなぜそのように動…

Web API で文字列を可逆圧縮する

この記事では、 Web API で文字列の可逆圧縮を行う方法について書いていく。 任意の文字列を圧縮し、そして圧縮された文字列のリテラル表現から元の文字列を復元できることを目指す。 以前書いたように、 Node.js なら文字列の可逆圧縮は簡単に行える。 numb…

Next.js の skipTrailingSlashRedirect で trailing slash の設定をカスタマイズする

Next.js のv13.1.0で追加されたskipTrailingSlashRedirectを使うことで、 trailing slash に関する挙動を自由に設定できる。 この記事では、skipTrailingSlashRedirectによって具体的にどのようなことが可能になったのかを見ていく。 動作確認はv13.1.1で行…

JavaScript で Base64

この記事では Base64 やbtoa、そしてbtoaの挙動を理解するために必要な Latin1 について説明していく。 この記事に出てくるコードの動作確認は以下の環境で行った。 Deno 1.28.3 TypeScript 4.8.3 概要 Base64 はデータのエンコード方式の一種。 全てのデー…

『優れた技術者の集まる会社にする方法 ソフトウェア開発者採用ガイド』を読んだ

前回読んだ『Joel on Software』の Joel Spolsky が、ソフトウェア開発者の採用について論じた一冊。 自身が優秀な開発者であり経営者でもある Joel が、多くのソフトウェア開発者が採用に対して何となく感じていることを平易な文章で明快に説明していく。 …

『Joel on Software』を読んだ

Microsoft での勤務経験を持ち Stack Overflow の創業者でもある Joel Spolsky によるエッセイ集。 Joel は自身が運営するウェブサイト Joel on Software で多数の記事を公開しており、その一部を掲載したのが本書。 ひとつひとつの章がかなり短い(長いもの…

Unicode における置換文字(replacement character)について

この記事では、 Unicode において表示不可能な文字を表現する「置換文字」について説明する。 この記事に出てくるコードの動作確認は以下の環境で行った。 Deno 1.26.0 TypeScript 4.8.3 概要 Unicode において、表示しようとした文字が何らかの理由で表示不…

JavaScript における文字コードの初歩

この記事では、 JavaScript で文字コードを扱う際に知っておくべき概念である Code Point や Code Unit、サロゲートペア、といったものについて説明していく。 また、具体的にそれらの概念を使ってどのようにコードを書いていくのかについても扱う。 この記…

継続渡しスタイルを使ってプログラムの見通しをよくする

この記事では、継続渡しスタイル(continuation passing style、以下 CPS)の概要と、CPS の活用例を書いていく。 この記事に出てくるコードの動作確認は TypeScript の4.7.4で行っている。 後続の処理を引数として渡す 関数が終わった後に実行される後続の…

Node.js Stream の初歩

Node.js には Stream というインターフェイスが用意されており、これを使うことでデータをストリーミングできる。 Stream を使うことで、データの全てをメモリに保持するのではなく、少しずつ順番にデータを処理していくことが可能になる。 この記事では、St…

『図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書』を読んだ

Amazon Web Services(以下 AWS)の入門書。 AWS やその前提となる知識について、非常に平易に解説している。理解を促すための図も豊富で、分かりやすい。 AWS を学ぶ最初の一冊としてオススメ。 gihyo.jp AWS が提供しているサービスは多岐に渡り、独自の用…

Docker の volume と network の初歩

Docker の volume は、コンテナが使うデータを永続化するための仕組みで、これを使うことでコンテナのライフサイクルとは別にデータを管理することができる。 また、network という機能を使うことで、コンテナ間で通信ができるようになる。 この記事では、vo…

Dockerfile に入門して Node.js アプリを作ってみる

Docker への入門の一環として、自分で Dockerfile を作成し、それを使って Node.js アプリを Docker Container で動かしてみる。 Hello World Dockerfile を使うことで、既存の Docker Image を編集して新しい Docker Image を作ることができる。 具体的には…

Prisma に入門して API サーバを作ってみる

Prisma は、Node.js の ORM。 この記事では、導入方法、基本的な使い方について説明したのち、Prisma を使って簡単な API サーバを作ってみる。 Node.js のバージョンは16.13.2、MySQLのバージョンは8.0.28という環境で、動作確認している。 使用している np…

Next.js で始める GraphQL

この記事では、GraphQL を利用したアプリを Next.js で構築していきながら、GraphQL の初歩について書いていく。 GraphQL のクライアントもサーバも、Apollo を用いる。 また、できるだけ型安全に開発したいので、graphql-codegenで型定義ファイルを生成する…

Next.js で始める gRPC 通信

サーバ・クライアント間の通信を gRPC で行う場合、インターフェイスを定義した共通のファイルから、サーバとクライアント双方のコードを生成することができる。 この記事では、インターフェイスの定義ファイルを作成するところから始めて、gRPC を利用した…

引きこもり・日記・エンジニア人生

2 年ぶりに労働し始めたことでブログの更新頻度が露骨に落ちているが、文章を全く書いていないわけではなく、折に触れて社内で長文を投下している。 社内向けの怪文書ばかり書いていて、パブリックなブログを全然書けない。— なむ (@numb_86) 2021年12月29日…

React の新しい概念「トランジション」で React アプリの応答性を改善する

React v18 には多くの改善や新機能が盛り込まれる予定だが、そのなかでも特に注目を集めると思われるのが、Concurrent Features と呼ばれる一連の機能。 これらの機能を使うことで、コンポーネントのレンダリングについてより柔軟な設定が可能になり、上手く…

『THE MODEL』を読んだ

「科学的な営業」に興味があり、その分野の定番のひとつである『THE MODEL』を読んだ。 どのように営業プロセスを構築し機能させるのかについてコンパクトにまとまっているので、特に BtoB SaaS を提供している企業で働いている開発者は、一度読んでおくとよ…

技術選定の観点や技術の優劣について

技術選定を行う前にまず、どのような開発組織にしたいのか、どのように事業を進めていきたいのか、そこを整理しないと上手くいかない。 そんなことを最近考えていたので、ブログに書いておく。自分は書くことで思考を整理していくので。 この記事では、「技…

プログラミングを勉強するために 30 代半ばの 2 年間を無職として過ごした話

2019 年の夏に前職を辞め、そのまま無職として過ごし今年の 10 月にようやく再就職して働き始めた。 何か事情があって働けなかったわけではなく、プログラミングの能力を伸ばすために敢えて就職しなかった。 自分にとってそれなりに重要な期間だったと思うの…

『仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん』を読んだ

今まで読んできた Docker の入門書や入門記事のなかで一番分かりやすく、ようやく Docker に入門できた気がする。 Docker を学ぼうとして何度も挫折してきた人におすすめ。 本書の「はじめに」に書かれている通り入門者をターゲットにしており、それを徹底し…

Chrome に新しく実装された App History API で SPA を作ってみる

Single Page Application(以下、SPA)を構成する技術要素のひとつに、History API がある。この機能によってページ遷移の履歴を管理できるようになり、SPA を成立させることができる。 しかしこの History API はお世辞にも使いやすいとは言い難い。作られ…

Drop トレイトと Deref トレイトについて

この記事では、Rust のDropトレイトとDerefトレイトについて説明していく。 それぞれdropメソッドとderefのメソッドを必須としているが、これらのメソッドを明示的に呼び出すことは稀で、多くの場合暗黙的に呼び出される。 トレイトそのものの初歩については…

なぜ組織の透明性が大切なのか

個人的に、組織の透明性というものに関心を持っている。自分にとって大切なことだし、組織にとっても大切だと思っている。 この記事では、透明性に対する現時点での考えを書いていく。今の自分の頭のなかのスナップショットのようなものなので、あまり整理さ…

Rust のトレイトの初歩

トレイトを使うと、任意の振る舞いを抽象化し、それを複数の型に持たせることができる。 この記事では、トレイトの基本的な使い方を見ていく。 Rust のバージョンは1.55.0、Edition は2018で動作確認している。 基本的な書き方 例として、IceCreamとEnglishC…

動的コンテンツのキャッシュを最適化するプッシュ型アーキテクチャ

エッジサーバからのレスポンスは速い。 コンテンツを CDN のエッジサーバにキャッシュしてそれを返すようにするだけで、ウェブサイトの速度は目に見えて改善される。 特に、リクエストの度にサーバで動的に生成されるコンテンツの場合、キャッシュを利用する…

Deno で 学ぶ React のサーバサイドレンダリング

Deno で React のサーバサイドレンダリング(以下、SSR)を実現する方法をハンズオン形式で書いていく。 自分が調べた範囲では、単に JSX で HTML を構築して終わり、という記事が多かった。それではあまり実用的ではないので、この記事ではハイドレーション…

Cloudflare Workers KV をキャッシュとして使う

Cloudflare Workers KV を使うと、ストアに保存した値を HTTP レスポンスとして使うことができる。 そのため、オリジンサーバに問い合わせて得られた結果をストアに保存しておくことで、キャッシュのように使うことができる。 この記事では、Workers KV をキ…

Cloudflare Workers KV の初歩

Cloudflare Workers KV は、Cloudflare のエッジサーバからアクセスできる、グローバルなキーバリューストア。 Workers スクリプトからアクセスして使う。 各エッジサーバ毎に存在するのではなく全てのエッジサーバが共有するストアであるため、API など様々…